あんこのお菓子のなかでも、とくにあんま~いお菓子が北海道にあります。その名も「口取り菓子」です。
口取り菓子は、年がら年中たべるわけでなく、お正月に食べる縁起物。私は、現在進行形で北海道に住んでいますが、必ずお正月に食べてます。
今回は、このあんま~いお菓子「口取り」は、いったいどんなもので、道外で買うことができるのか?についてお話していきます!
北海道のお正月に欠かせない「口取り」は縁起物

口取り菓子とは、北海道のお正月に欠かせない食べ物です。
北海道民であれば、正月に当たり前のように食べている口取りですが、北海道に住んだことがない人には「謎のお菓子」に映っているいるのではないでしょうか。
ここでは、「口取り菓子」とはどういったものなのか、概要や由来などを解説していきます。
口取りとは?由来など
口取りとは、縁起の良い意味をもつ型で模った、練り切りの和菓子です。
練り切りとの違いとしては…
- かたちは縁起物をイメージしている
- 練り切りの中にこしあんが入っている
- 甘い寒天でコーティング&つや出ししている
- 比較的安価な値段で購入できる
まず口取り菓子は、おせち料理に欠かせない海老や鯛などの食材を手に入れるのが困難だった時代、和菓子の材料で似せて作ったのが始まりとされています。
素材は、和菓子でよく使われる「白あんの練り切り」。さらに、練り切りの中に「こしあんが入っている」というのが、メジャーな口取り菓子です。
また口取り菓子の見た目的な特徴としては、やたらテカテカしてます。乾燥防止のために、甘い寒天を塗っているわけですが、この艶が口取りっぽいな~と個人的に感じたりします。
縁起物をイメージしている型については、後ほどご紹介しますが「とにかく甘いお菓子!」というのが、口取り菓子の特徴です。
口取り菓子は年末にスーパー・コンビニに並ぶ
口取り菓子は、お菓子屋さん以外にも、スーパーやコンビニでも比較的安価で手軽に購入できます。
ちなみに、スーパーやコンビニで売られている口取り菓子は、山崎製パンや日糧製パン、ロバパンなどのパン製造会社のもの。だいたい1パック400~600円程度で購入できます!
もちろん、北海道スイーツといえばの柳月・六花亭・もりもとなどでも販売していますよ!少し価格は上がってしまいますが、個人的には製パン会社よりも甘さ抑えめで食べやすい印象がありますね♪
口取り菓子は全国的に有名ではない
北海道ではメジャーな口取り菓子は、実は青森の一部地域でも同じような意味合いで食べられているようです。
しかし、残念ながら北海道外ではメジャーではありません!年末に北海道にきて、テカテカして甘そうなお菓子が、お店に並んでいる光景をみて驚かれる人が多くいます。
口取り菓子の定番の型
それでは、口取り菓子の定番の型をご紹介します♪
口取り菓子のド定番は「鯛」
まずは、縁起物の定番として挙げられるのが「鯛」です!「めでたい」という言葉を絡めて、お祝いの席で塩焼きにした鯛を食べることが多いですよね。
「口取り菓子」にも、必ずと言ってよいほど入っています。
口取り菓子の定番の型「海老」
海老は、腰が曲がっても元気でいる姿から「年老いても丈夫で元気でいられるように」という、願いが込められた縁起物。おせち料理に海老が入っていることも多いですよね。
口取り菓子にも、鯛に続く定番の型として入っています。
口取り菓子の定番の型「松竹梅」
松竹梅の「松」は、寒い季節でも枯れず凛々しい姿を保つ事から「長寿」の意味があります。「竹」は地に根を張って、新しい芽をどんどん出すので「子孫繁栄」。「梅」は、どれだけ深い樹齢になっても、早春に他の花より先駆けて、気高い香りの美しい花を咲かせることから「気高さや長寿」の象徴とされています。
松竹に関しては、口取り菓子であるケースが多いですが、梅に関しては飾り物として添えていることがほとんどです。
口取り菓子の定番の型「さくらんぼ」
さくらんぼは、2つの実が一対になっていることから、「夫婦円満」の象徴とされています。丸っとしたフォルムが可愛く、赤の色合いもきれいですよね。
口取り菓子の定番の型「干支」
新しい年の干支が入っていることもあります。お正月に干支を飾ると良いとされるように、口取り菓子にも添えらことで、縁起物としての役割を果たします。
お店によっては、十二支が揃った口取り菓子も。見た目的にもかわいくておすすめです♪
口取り菓子の定番「三角羊羹」
羊羹の材料である小豆は「魔除け」の意味があります。また、三角のかたちも邪気を払う役割も。
シンプルにきれいな三角形のものもあれば、辺がギザギザとした型の羊羹もあるんですよ~。
北海道深川の名物「ウロコダンゴ」のかたちに似ているな~、なんか意味があるのかな~、なんて思っていつも三角羊羹を食べています。
口取りはどのタイミングで渡したり食べたりするの?
口取り菓子の使用用途や食べるタイミングなどは、家庭によってさまざまです。ここでは、我が家の場合を例としてご紹介しますね♪
口取り菓子はお年玉に添えて子供に渡す
私が子どもの頃、両親からお年玉をもらうときに、口取り菓子が絶対に添えられていました。もちろん、兄弟全員分ですよ。
私は口取り菓子が大好きでしたからすぐに消費できましたが、兄弟は甘いものが苦手ということもあり、結局母親が全部食べることに(笑)
母親が一生懸命、口取り菓子を食べている姿をみるのも、正月の風物詩でしたね~。

単純にお年玉だけもらうよりも、見た目も可愛らしい口取り菓子が添えられていると、子ども心に嬉しかったものです。
元旦におせち料理の合間に食べる
年末から仏壇にお供えし、年が明けてから、おせち料理の合間に食べる、というのが我が家の食べるタイミングでした。
おそらく、我が家以外でも口取りを食べるのは年明けに食べているはずです。お正月だけの特別なデザート、といった感じでしょうか。
地味におせち料理も甘く味付けされているものが多いですが、それでも口取り菓子も食べたくなるのは、生まれも育ちも甘さに強い北海道だからでしょうかね。
北海道外の人にとっては、道民の年末年始の食生活に度肝う抜かれるかもしれません!(笑)
北海道以外で口取りは買える?
ここまで読まれて、「今年のお正月に口取り菓子を食べたい!」と思われた方もいるのではないでしょうか?
しかし、残念ながら口取り菓子は、全国的に売られているものではなく、道外(青森の一部を除く)では手に入れることは難しいといえます…。
とはいえ、冒頭でもお話したように、口取り菓子は白ねりあんを使った「練り切り」をもとに作られています。つまり、口取り菓子のように縁起物で型どられている練り切りまたは上生菓子でもOKということ。
どうしても口取り菓子を食べたい!という方は、この商品でお試しくださいね♪味はほぼ一緒です!
口取り菓子の代用!「練り切り菓子」
本格的な上生菓子をお正月に味わいたいなら…
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まとめ
今回は、あんこのお菓子である「口取り」について紹介しました。
北海道民の私にとってはポピュラーな食べ物ですが、初めて見たり食べたりする場合には、甘さと見た目のインパクトにびっくりするかもしれません!
けど、口取り菓子を食べることで、正月を感じられたり、一口食べるとホッとするのは確かです。ぜひ年末に、北海道に来る予定があるかたは、口取り菓子を食べてみてくださいね♪
以下の記事では、おすすめしたい!北海道のあんこのお菓子を紹介しています。
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